愛したい...(22)

 2007-08-01投稿
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「お…兄ちゃん?」


肩元で怯えるというより驚いた様な感じで俺を呼ぶ





「もう嘘つかんでええから…


帰れとも言わん。
会いたいならお前の母親の病院も探す

聞いてほしい事あんなら本間の事なら何でも聞くしだから…」





抱き寄せたせいで女の顔は俺の肩元にあって見えない




「寂しい事言うな


あんな顔…すんなよ」













顔は見えない。



微かに震える体を俺はただもう一度抱きしめた














―寂しいなら側にいてやりたいと思う。








全部の感情が今繋がった。







俺は声を出して泣きわめくましろを腕の中で抱き止め




ただ愛しくて愛しくて
















愛したい と思った



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