私の来た道†7†

ゆりあ  2006-03-08投稿
閲覧数[296] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ある日、シンはいつものように私のベッドサイドに腰掛けていた。
「オレの母さん、複雑骨折だけど、もうすぐ退院なんだ。キョウはいつまでいるの?」
「………。」
私は押し黙ってしまった。「…話たくないんだったら無理しなくていいよ。そうだ、最近、日本舞踊始めたんだ」
美しい扇を私の手に差し出した。
その輝きを見た瞬間、なぜか とても懐かしい気がした。もう、舞台の稽古をしなくなってから、どのくらいの月日が経ったのだろうか。あんなにも初舞台を踏むことを楽しみにしていたのに。。
「扇を貸してくれる?」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ゆりあ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ