離れた手の側

 2007-08-02投稿
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彼女を知る事で

彼を知る度に

たくさんの愛を知っていった二人でした



愛しくて




小さな手を離さないと


この大きな手を離したくはないと



そう思いあった二人でした






彼女と歩いていく中で嫉妬や怒りを






彼と歩んでいく中で束縛や悲しみを







会えない不安を知った二人でした





些細な事でケンカをして





好きだから優しく彼女をあやす彼と





好きだから涙を流して彼に抱きつく彼女







あんなに思いあった二人でした











ただ信じあう事は愛し合う中で難しくなっていきました







『彼のために』



離れた彼女と




『自分のために』





逃げた僕がいました








あの日繋いだ暖かい手のひらの中には





永遠を約束する温もりではなかったと










悲しくて辛くて苦しくて






今でもまだこんなに君を想う




僕の隣を






優しい誰かの温もりに包まれて










君は通り過ぎた



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