処刑生徒会長

まっかつ  2007-08-02投稿
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西暦20хх年―\r

増え続けるイジメ問題に手を焼く日本で、ある画期的な法案が可決された。

『学校内司法自治全権委任法』―\r

これは、端的に言えば、学校に警察権を与え、その内部で起こったトラブルを自由に処断してよろしいと言う内容で、更に裁判から刑の執行まで、全てが学校側に委任され、それには死刑まで含まれた。

そう、死刑だ。

その権限を与えられたのは、教師ではなく生徒会長だった。

選挙によって民主的に選ばれた生徒会長こそが、強大な実験を握るに相応しい―法の理念はそう説明していた。
そして、いざとなったら自衛隊や在日米軍にまで出動要請を出せ、しかも任期内で行った施策でどれだけ犠牲を出しても刑事責任は問われないと言う、信じれないおまけまで彼等には付与された。

生徒会長は学校に君臨する『独裁者』と化した。



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