私の好きな人・3

雪ウサギ  2007-08-03投稿
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家に帰ると、弟が飛び付いてくる。もう中学一年なのに相変わらずのシスコン…「潮…離れな…」
「あら、優ちゃんお帰りなさい〜今ご飯出来たわよ〜」
マイペースで優しいお母さん。 
「お父さんは?」
「パパ?お風呂よ?
「ママ〜シャンプー何処〜?」
こっちも相変わらず喧嘩のケの字も知らない両親…
幸せ者だと私は思う…
「お母さん〜シチュー先に潮と食べてるから〜」
「姉ちゃん〜なんか良いことあったの?」
シチューを皿に盛りながら、潮が聞いてくる。 
「どして?」
「顔がにやけてる…」
と、潮はスプーンを四人分だしながら答える。 
「…んー…好きな人出来た…」
シチューを口に運びながら小声で答える。 
「…え?姉ちゃんに?」
「悪い!?」
「そういう事、中学では無かったから?」
と、潮は苦笑する。 
「あらぁ?何話してたの?」
お母さんがタオルで手をふきながら、戻ってくる。 「お母さんこそ…遅かったね?シャンプーなかったの?」
「違うわよ〜ついでにパパの背中ながしてきた〜」
…さすが、近所でバカップル夫婦呼ばわりされているだけある…
「ほら、お母さんも食べよう!」
幸せな家族…
幸せな高校生活…

「…草薙先輩」
そして、幸せな気持ち…

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