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オルティス  2007-08-03投稿
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久々の練習試合の朝、俺は何だか早起きしてしまった。

行く準備し終えた位に、

ピンポーン

「あ、はーい。」

玄関に行き、鍵を開けると桃だった。

「寝坊しそうだから迎えに来てやったよ」
「残念でした。ビンビン起きてるぞ。」
「うわぁ、緊張してんの?」
「ちげぇよ、武者震いっやつかな。こんなにワクワクすんのスゲェ久しぶりだしよ。」
「かっこつけてやんの(笑)」
「いや、マジだし!」

とか言いながら、グラウンドに着いた。

いつも時間に遅れる奴でも今日は早く着いていた。

やっぱみんなワクワクしてんだろうな・・・・

ウォームアップを済ませた後、監督はみんなを集合させた。
「よーし。今からスタメンを発表する。これは全国に行くためのオーダーだ。自分の役割を考えておけ!」
全員「ハイ!」

?番キャッチャー 佐々木 翔磨
?番セカンド 原口 夏男
?番サード 天枷 太一
?番ファースト 黒川 勝
?番ピッチャー 古賀 真也
?番センター 仁田山 勇気
?番レフト 白河 秀太
?番ショート 藤田 隆雄
?番ライト 月島 桃子


・・・・・いつも?番だったキャプテンが?番じゃない・・・・
しかも、黒川さんが?番・・・・

俺はキャプテンの顔をチラ見したが、やはりショックという感じ。
チームメイト全員も驚きを隠せなかった。何より一番驚いていたのは黒川さんだ。

しかし、何の理由もなしにこんなことをするような監督ではない。何か意図するものがある気がする。

両チームの選手はベンチ前に整列し、審判の号令と共に中央に走った。キャプテン同士がジャンケンをした。
審判「それでは、スカイヤーズ対タイタンズの試合を行います、礼!」
両チーム「しゃーす。」

キャプテン「先攻ぉー!」
全員「オイ!」
キャプテンの声はいつも通りだが、どこか元気がない感じがした。

ちなみにタイタンズは全国大会に出場する強豪チームだ。特にエースピッチャー・鳥飼はストレートはあまりないが2種の変化球のキレは抜きん出でいる。

つまり、こいつを勝てば全国も見えてくるわけだ。

しかしタイタンズはエースではなく3番手ピッチャーが先発のようだ。

投球練習を見るかぎりこのピッチャーは球が走ってない。
それとは対照的に真也は好調のようだ。

これなら勝てる!!・・・・かなぁ


To Be Continued



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