ひかりの異変に気付いたのは、僕達の名前を呼んでから三日後…。
ひかりはハイハイをするようになった…指を咥えなめている。ひかりは子供に戻ってしまった…。
見掛けや発する言葉は僕達と変わらないのに…
そして僕達に色んな事を質問してきた…。
ひかり「たつま、なんで蝶々は飛んでるの?」
たつま「羽があるからだよ」
ひかり「なんで犬はワンワン鳴くの?」
たつま「それが言葉だからだよ」
ひかり「みみ、なんでみみは髪が長いの?」
みみ「女の子だからだよ」
ひかり「なんでお布団はふかふかしてるの?」
みみ「良く眠れるようにだよ」
ひかり「たつま、みみ、あれはなあに?」
僕達の口が止まった…。親子だ…。ひかりに親を思い出させてしまう事になったら……。最初に口を開いたのはみみだ…。
「ひかり、もうお昼寝の時間だよ…。」
ひかり「分かった」
ひかりが眠る…。まるで天使だ…。僕達が決めた「ひかりに教える事」その時が来た……
ひかり。天使のような君を愛しているよ。