「ん…」
鳥の声がする
「あれ?…寝てたし…」
結局昨日マンションの階段で泣き疲れて寝てしまったましろを担いで俺は部屋まで運んだ
そこまでは覚えてるけど…
どうやら一緒に寝てしまったらしい
「寝てる人間を1日で二回も運ぶんは結構レアやな…」
なんてアホな事を考えながらしばらくぼ―っとしてふいに腕に痺れを覚えてそれに目をやった
「ス―…」
!?
だれや?
腕に頭をうずくめる女をしばらく眺めていた
あ!そや!ましろや!今考えてたやん
いちお母親探すん手伝うとかなって!ほんで…
てか…
ほんま犯罪くさいけど…
い―んか?
特にこのチビの神経…
大丈夫なの?
「…俺何もしてない。大丈夫。」
自分に言い聞かしとりあえず学校に行く準備をする。
ましろが気になるので休む手も考えたが和也の事があるので行く事にした
てか…コイツ気持ち良さそうに寝んな―…
「起こすんもアレやしな―…」
しばらく考えたあげく置き手紙を一枚置いて自宅を後にした