理想と現実

ちゃき  2007-08-07投稿
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両足でしっかり立っているつもりでも

ぐらぐらと視界は揺れる

何かに掴まろうともがいても

この手は空を切るばかり




足元は水溜まりで濡れ

そして底無し沼へと変わる

もがけばもがくほど身体は飲み込まれていく

針金が入ったように指先を伸ばし

永遠に届かない筈のものの姿を垣間見る



最期にたった一度でいいからと

願う先には何の不安もない自分



時間は残酷に夢と理想を引き離す

あの時の選択は間違っていたのかと

走馬灯の様に情景が脳内を流れ

そして全てが沼に沈む



身体も

精神も

夢も



あとは現実をふらつきながら歩くだけ

果てしない人生の細くて長い道を

纏わり付く泥を払い切れずに

ただ歩くだけ





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