感謝のきもち

あゅみ  2007-08-08投稿
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生まれた時から父はいません。
生きてるのか死んだのか、わかったのは十三歳のとき。

近くにまだ一人で暮らしている事はわかったものの、逢いたいのか逢いたくないのか、自分の気持ちが分からなかった。
母のことを思うと、父に逢いにはいけなかったし、父の話しすら出せなかった。

父親がいなくてこまったことはない。悔しかったこともない。

だけどいま。自分が母親になろうとしている今。
あなたに逢いたいと切に思う。なんでだろう…

私の顔なんて知らないのにね。もしかしたら、私の存在自体を知らないかもしれない。
逢って、なにかしてほしいわけではない。

ただただ、私がこうして生きていて、命を授かったことを伝えたい。あなたのおかげで、こんな大きな幸せを感じられたことを、伝えたい。

いま、とても幸せなことを伝えたい。

あなたが父親としてしてくれたこと。
それはこの世に私を連れて来てくれたこと。いま、感謝の気持ちでいっぱいです。



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