「僕は子供が産まれてきて大きくなるまで治療はしません」
私は目が点になっていたと思う。
あんなに治療したがっていた敦史!
治療して体を元に戻したら〜といつも笑って話してくれていた。
なのに何で?
「僕は子供が大きくなるまで死ねません!今はまだ、治療したら長生き出来ないかもと聞きました!長生き出来るとわかったら治療するかもしれません。でも今は考えていません。」と敦史は言い放った。
母はこの日から私と敦史の事を認めてくれた。そして性同一性障害について毎日必死で勉強してくれている。
私はそんな姿を見てうれしい反面ちょっと寂しくなったりする。
〜〜続く〜〜