愛里が死んであれから二年…。俺は、今だに恋が出来ないでいる…愛里の病気にきずけなかった自分が悔しくて悔しくて、許せなかった…。
そして一樹は、あの桜並木にいた…愛里と最後の別れをしたあの桜並木に……。
「冬だからな…咲いてないのは当然か……。」
「あの………」
急に後ろから声をかけられ振り向いた…。一樹は、心臓が飛び出るかと思った。そこには、愛里と瓜二つの女の子がいたのだ。
「あ、愛里………」
「あぁ。やっぱり」
(やっぱり?!)
一樹は、不審に思ったいや、驚きのあまり不審で思わずにはいられなかった。
「はじめまして。私、愛里の双子の妹の真里です。」
(双子の妹?!愛里の…………)
「あ、あぁよろしく……一樹です」
「驚くのも無理はありません私、学校には、行ってませんから…」
「えっ?!」
「私不登校になっていたんです」
「な、なんで……」
「………まぁいいじゃないですか…。お姉ちゃんね死ぬまでずっと一樹さんを思っていました。これだけはどうしても言いたかったんです……。」
一樹には愛里に導かれてこの真里と出会ったように思わずにはいられななかった…。俺がが真里に恋をするように……。
「そ、それに…わ、私…写真のなかの貴方に…
恋をしてしまったんです。」
一樹の胸の中がザワついた。
(きっと愛里は、この展開を予想していたんだそして俺がこの子に恋をして幸せになるよいに…)
愛里の手紙の一部の綴りが頭を過ぎった。
『幸せになってね……………………一樹。』