「こ、これが・・・『レイーブの城』なのか・・・―――?」
「そうみたい・・・ところで、怜達を探さないとっ!」
「あぁ。分かってる。」
啓吾は、ポケットから無線を取り出して、自分の頭に取り付ける。
右耳に繋がれているマイクから怜に言う。
「おい!怜。無事か?!」
すると、向こう側から怜の声が聞こえた。
『うん!大丈夫。そっちは?』
「あぁ。俺も舞も無事だ。それより、今何処にいる?」
『なんか、塔の裏みたいだよ』
「じゃあ、お互い反対側にいるって事か」
啓吾と舞は北の入り口。怜と翔は南の入り口の前に立っている。
『どぉする?私たちそっちに居行こっか?』
「いや。いいよ。どうせ目指す所は同じだろ?」
『そぉだったね』
怜が向こう側でクスッと笑う。
俺達は歩き出した。
『レイーブの城』の内部へ・・・。
目指すは龍華がいる、最上階の6階。
だが、そんな俺達の前に第一難問が待ち構えていたのだ・・・―――。