守るべきもの ?

ヒカリ  2007-08-12投稿
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「準備はいいか?」
目から耳にかけて
黒く塗ってある
犬の面をつけた
響がきいた
「ええ、大丈夫よ」
華菜は目の回りに
曲線の入った鳥の面だ
「大丈夫です」
白冬はなんの絵付けも
していない白い猫の面をつけている
「ちょっと待った。俺まだ…」
ユウキは全体が黒い
雄牛の面だった
「何にそんなに時間がかかるの…?」
華菜が呆れていた

忍務は護衛
ある大金持ちの大名が
最近命を狙われて
外出もできないらしい
今回はどうしても
外に出なければならなく
仕方なく護衛を依頼した
ということらしい


「今回、我々四人があなたを護衛いたします」
依頼人の大名に挨拶する
実践経験豊富な響が
四人の代表として
しているだけだが
白冬は響より
闇忍歴は長いが
あまり喋らないので
響が行っている
「おぉ、よろしく頼むぞ。わたしもまだ死にたくないのでな」
「はっ!」
軽く頭をさげた

「まず、この屋敷から友人の屋敷に行く。」
そういうと大名は
馬が引く籠車に乗った
共の者達が
その前と横に立って歩く
主人が連日命を狙われて怖がっている
「闇忍殿ら、わたしだけでなく共の者達も守ってくれぬか?みな怖いがついて来てくれたのじゃ」
「わかっていますよ。はじめからそのつもりでしたから」
まわりに
安堵の空気がひろまった

やがて
友人の屋敷についた
「ずっと病で床に伏せているものなのだ。久しぶりの見舞いだから、話が長くなるかもしれんが部屋の外で待っていてくれ」
「わかりました。なにかありましたらすぐ呼んでください」
大名と共の者達は
部屋に入っていった
四人はその部屋の
ふすまの前に座った
やがて楽しげな話し声がきこえてきた

友人の屋敷の庭には
大きな桜の木があり
今まさに満開だった
(龍さんと見たな…)
なんて思いながら白冬が桜を眺めていると
ユウキが話しかけてきた
「この桜すげぇよな!少なくとも百年は生きてるぜ!すげぇ立派だよな」
「…木に詳しいんですか?」「あぁ、木術の使い手だから」
そういうとユウキは
目の前の庭を指差した

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