ある日敦史のお母さんと一緒に洗濯物をたたんでいた時の話し。
「さゆりちゃん!ありがとうね。敦史と一緒になってくれて本当にありがとうね。敦史は幸せな子ね!あの子は小さい頃から男の子みたいでね、スカート履かせるのもそりゃあもうすごい戦いだったわ。
中学生になって少したった頃、帰ってくるなり「明日から学校には行かん!働く!」って言い出して、私とお父さんは朝まで話しを聞いたわ。
「俺は男だ!レズとは違う!何でスカート履かなくてはいかん?どうしてちゃんとした男に生んでくれなかったんだ?」って言ってくれた。私は、敦史に申し訳なかったな…
でもね、私は敦史だからそう産まれてきてくれた!敦史なら乗り越えれるから与えられた障害なんだ!と思うようにしたわ!それを敦史に話したら敦史はうれしそうに「俺、母さんの子でよかったよ!」と言ってくれたの。
世間では変態とか不良とかレズって言われて苦しんでる事もあるみたいだけど、私はそんな敦史の母親でよかった!敦史は必死で生きてるんだ!障害に真っ正面から向き合ってる!私はそんな敦史の母親である事に誇りを持っているのよ。」
〜〜続く〜〜