私はね。 ?

胡麻  2007-08-13投稿
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夜。姉貴に言う。

『永嶋大樹。最低だね。』
漫画を読みながら一言。


『大樹に会ったの!?そういえば、そんな事言ってたかも……』

大樹なんて、もう彼氏ですな……。

『奈美ちゃん何か言ってた?って私の教室まで来たし。』

少し笑った姉貴は、

『へぇ、ちょっと嫌やな。それは。』


『何か女遊び激しそうな感じだった。』

姉貴はアイツの事を知っているのだろうか。

『ふふっ、少し不良っぽいよね。』

あぁ、姉貴はアイツの本当の事を知らないらしい。

教えるべきと思ったが、やっぱりやめといた。


姉貴は何かを思い出したかのように私に言った。

『あっ!私明日からバイトすんの!焼き肉屋さん!カウンタ−で(笑)今度友達と来てよ』

………。嫌な事が頭を過る…。まさか、


『何でいきなり?大樹に貢ぎこむの?』

わざとらしく言った。本当はものすごい焦っていたけど、姉貴の事を思って、自分を落ち着かせた。


『え〜?違うよ。ほら、私も自分のお金欲しいじゃんお小遣いだけじゃさぁ…』
本当なのか……?

『親には黙ってて!未来も何か買ってあげるから!』
ならいいか。


姉貴は3日くらい経つと、早朝の新聞配達のバイトも始めた。

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