『ねぇ、ちょっと疲れてない?』
姉貴に言ってみる。
『えっ!?全然大丈夫だしッッ!!』
少し慌てる姉貴。
私はもう頭には大樹のタメに働いているとしか見えなかった。
次の日。
アイツがいるか分からないが、屋上へ行ってみる。
『……いない。』
こうなったら来るまで待っていよう。
二時間位待っていると、
『あっ、未来ちゃん。また会ったね。』
走ってアイツの服を掴む。
『ねぇッッ!!姉貴から金パクってるでしょ!?姉貴にバイト2つもさせて!!』
驚く永嶋大樹。
『えっ!?焼き肉屋じゃないの?てか、パクってないし』
『じゃあ、なんで姉貴はいきなりバイトを2つも仕出したんですか?おかしいでしょ!?』
『だから俺は何もしてないって!!勘違い激しいよ!?』
私の手を引き離し、屋上から出ていった。
教室に戻ってくる私に友達が言ってきた。
『聞いた!?また永嶋大樹別の女と外にいたらしいよ』
……?
『それって私の姉貴じゃない?』
『…………でも、』
友達が言うには、大樹といた女は長い巻き髪に色白で背が高かったらしい。
私の姉貴は髪はショートで色白だが、背はどちらかと言うと低い方だ。
…………やっぱり変だ。