あなたに出会った奇跡1

ゆい  2007-08-15投稿
閲覧数[327] 良い投票[0] 悪い投票[0]

私たちは小さな箱の中で出会いました。何千人もがいきかうその場所で、君に出会えたのは、あの時は本当に運命だとおもえたんだ。
顔も知らないのに、文字だけで、恋に落ちていたんだ。あの頃、私は夫婦生活がうまくいかなくて、独りがさみしかった。チャットで誰かと繋がっていることで、さみしさをまぎらわしていたんだ。
「こんにちは」
「こんちはー」
「ちょっと聞きたいんだけど、前に入った部屋がなくなってるんだけどなんでかな」
「ああ。人がいなくなると消えちゃうんだ。だから私もここが消えないように留守番してる」
「そうなんだ―」
彼は今まできたことがないタイプの爽やかな感じだった。
「私ゆいです。よろしく」「俺はかい。いきなり質問でごめんね―」
それから毎日彼は仕事の合間に顔をだすようになり、一日中いろんな話をした。かいと話す時間が楽しくて、いつのまにか彼がくるのをまつようになり、パソの前からはなれなれなくなってた。
「俺、彼女いるんだ。あの時ちょうど喧嘩して、だからチャットのぞいてみた。じゃなかったらしないよ」
「そうなんだ」
「彼女に悪いって思ってる。でも、ゆいのことが気になるんだ。ゆいはどうかな」
「私も初めてあったときから、すきだったかも」「でも、俺はゆいになにもしてあげられない。だったら友達のままがいいのかもって思うんだ。」「あえなくても、たとえネットの中だけでも、あなたに出会えて、幸せだよ」
「俺もだよ。顔もしらないけど、文字だけでゆいがどんな人だかわかるし楽しいんだ」
「うん。わたしも」
あの時私はまるで中学生の初恋みたいに彼のことで頭がいっぱいだった。YUIの曲がすきって聞いてレンタルいって、なんども聴いたりね。彼の言葉を思い出してはウキウキしてた。でも、ずっとはつづかないって…いつか終りがくるってちゃんとわかっていたよ…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ゆい 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ