シンデレラ

anli  2007-08-15投稿
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私は夢を叶えるために突っ走って毎日毎日過ごしてた。例え辛いことがあったって夢のためだって乗り越えた…あの日まで、あの人に会うまでは。

夢のために自分を高めようと旅にでた一週間。それは偶然にも同じ夢を持ったあなたと出会い一緒に過ごした一週間でもあった。この間、夢について私たちは意気投合し色々語った…お互い同じ夢を持っていたから話は自然に盛り上がった。毎晩毎晩お酒を片手に、意見を交わしあったり同感したり、夢以外の話だってたくさんした。そう…あなたはどこか私に似ていた。

私が夢も話も合うあなたに惹かれていくのに時間はかからなかった。

あなたに会って一週間経ったあの日、朝が来ないのを少し願った。それまで童話なんて馬鹿げてるって思ってたけど、シンデレラも12時が来なければいいのにって思ったりしたのかなと痛い発想までしてしまった。時間はやがてやってくるもの…あなたとの別れの朝がきた。
私たちは別々の帰路に向かって歩いた。私もあなたも最後は笑顔を交わして、なにもいわず歩き出した。

私は振り返りたい気持ちを押し殺して。

あなたは振り返ってくれたのかな…どこか私に似ていたあなたの事だからきっと振り返らずに歩いただろう。



私は今夢に向かって歩いている。彼もどこかで同じように夢にも向かって歩んでいるだろう。
いつかお互い夢を叶えたとき、シンデレラがガラスの靴をピッタリ履けて王子に会えたように、私もあなたに笑顔で会いたい。

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