さようなら

胡麻  2007-08-15投稿
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さようなら、
さようなら。


貴方は私の前から消えて…
私は貴方の前から消える…

私は貴方の前から消えたい。無くなってしまいたい。
貴方の中から、“私”という存在を消してしまって下さい。

私も、私の中から“貴方”という存在を消します。

忘れます。

何故か涙が止まりません。何回、拭いても拭いても私の目から流れる水滴は治まる事がありません。

『なんで………?』

私は止まらない涙を無視して、貴方との思い出を消し始めた。

一緒に撮ったプリクラ。
一緒に撮った写真。
貴方とのメール。
貴方とオソロのストラップ。
貴方のメルアド。

手は震えて、時間をかけたが、消えてく時間はあっけなかった。

火はすぐに燃え上がり、携帯は一瞬で“消去”となる。

虚しい。


嫌いになったから、別れたんでしょう?

付き合ってられないから、別れたんでしょう?

何でこんなに罪悪感で溢れるの?
今ではもう、罪悪感なのか、後悔なのかわからない。
顏は涙でベタベタだ。鏡なんて見れないし。

心は複雑化している。

もう何が何なのかわからなくなってしまった。


ただ一つ、わかってるのは………。




貴方と私は何の関係もなくて……別れたの。


私の周りにはもう、貴方なんてものは全てなくなったんだよ……。





さあ、新しい恋でもしようか。

さようなら、
さようなら。


私は貴方の前から消えて…

またいい女となります。


さようなら、
さよなら。

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