さようなら、
さようなら。
貴方は私の前から消えて…
私は貴方の前から消える…
私は貴方の前から消えたい。無くなってしまいたい。
貴方の中から、“私”という存在を消してしまって下さい。
私も、私の中から“貴方”という存在を消します。
忘れます。
何故か涙が止まりません。何回、拭いても拭いても私の目から流れる水滴は治まる事がありません。
『なんで………?』
私は止まらない涙を無視して、貴方との思い出を消し始めた。
一緒に撮ったプリクラ。
一緒に撮った写真。
貴方とのメール。
貴方とオソロのストラップ。
貴方のメルアド。
手は震えて、時間をかけたが、消えてく時間はあっけなかった。
火はすぐに燃え上がり、携帯は一瞬で“消去”となる。
虚しい。
嫌いになったから、別れたんでしょう?
付き合ってられないから、別れたんでしょう?
何でこんなに罪悪感で溢れるの?
今ではもう、罪悪感なのか、後悔なのかわからない。
顏は涙でベタベタだ。鏡なんて見れないし。
心は複雑化している。
もう何が何なのかわからなくなってしまった。
ただ一つ、わかってるのは………。
貴方と私は何の関係もなくて……別れたの。
私の周りにはもう、貴方なんてものは全てなくなったんだよ……。
さあ、新しい恋でもしようか。
さようなら、
さようなら。
私は貴方の前から消えて…
またいい女となります。
さようなら、
さよなら。