ラストプレゼント

まつり  2007-08-16投稿
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見渡す限りの青空が私に勇気づけてくれる。一歩一歩公園に近づいてく。
冬なのに、手にはびっしょり汗かいていて自分でもちょっとびっくりする。

am9:40
「‥早く着いちゃった。」
額と手のひらの汗を拭ってあたりを見回す。まだ涼の姿はない。
「ふ〜 早くこないかな‥涼。」
真っ白なベンチに座って一人空見上げた。
「私今まで何してたんだろ‥。」
大きなため息と同時に涙が溢れてくる。「だめ だめだ 泣いちゃ!!今日は絶対泣かないって決めてたんだから。」

そう思ってても涙は勝手に溢れてしまう。

「あれっ 昨日の人ですよね?」
「へっ?」
犬を連れた女性が私に手を振りながら立ってた。
「覚えてます?」
「えっと‥。」
「犬に足舐められてましたよね?」
「あ〜青柳さん!!」「そうそう、昨日は私の犬が粗相してごめんなさい。」
「あっ いえ大丈夫ですよ。」
昨日知り合った青柳由佳子さん とっても可愛らしいて にくめなさそうな感じの人。 年上だけど、そんなこと感じさせない くったくのない笑顔。
羨ましい…私も由佳子さんみたいに笑顔が似合う子でいたかった。
「あっそうだ、こんな早く散歩なの?」「あっいぇ、待ち合わせしていて10時に。」
「そうなんだー。」あと10分で10時になる。
「青柳さん‥」
「由佳子でいいよ。」
「由佳子さん、いつもここで散歩してるんですか?」
「ウンッ 。そうなんだ('-^*)ここお気に入りの場所なの。そんな人もこないし静かで。」
「そうですね‥。」本当にこの公園は静かで、涼と穴場だねってよく言ってた。「あれっ涼君!」
「えっ!?」
由佳子さんの言葉でびっくりして前を見ると涼が立ってた。でもどうして由佳子さんが涼を知ってるのか不思議に思った。



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