梓と光輝、伸二と愛美、そして、竜也はそれぞれ逃げ回った。真里の死体をトイレに残したまま…………。五人は、悲しみと恐怖でいっぱいだった………。
*竜也*
「ハァハァ………こ、ここまで来れば……。」
竜也が隠れた場所は、理科室だった。理科室の棚の中に隠れることにした。
「(小声)ここなら見つからないだろう…」
そう思ったその時!どこからともなく歌が聞こえてきた。
『かーごめ、かーごめ、かーごのなーかのとーりーはいーついーつでーあーうよーあーけのばーんにつーるとかーめがすーべった………………………………………………………………………………………………うしろのしょうめん…………………………………………………だぁ……………………………れぇ……………………』
竜也は、寒気を感じて棚の外に出ようとして、扉を開けた!
「なっ、なんで!!!」
竜也の目の前には、花子さんがいた。
『クスクスクス……みぃつけた………』
花子さんは、不適な笑を浮かべて、竜也を見上げていた。
「ギャアアアアアアアァァァァァァァァ………」
「?!」
「?ど、どうした?梓……」
「今何か聞こえたきが…………」
「気のせいだろ……それより早く逃げるぞ!」
「う、うん………」
梓と光輝は、また暗い暗い廊下を走り出した。
『後、四人………………ウフフフフフウフフフフフ……………………………』
理科室から出て来た花子さんは、不適に笑いながら闇に消えていった。