この愛の結末3

じゅりあ  2007-08-17投稿
閲覧数[210] 良い投票[0] 悪い投票[0]

サラサラの髪に、眼鏡をかけて、スーツ姿が“出来る男”って感じ。
特別、男前って訳じゃないけど、何より笑顔が彼の優しい人柄を証明してる。

「いいなぁ…」
机に頬杖ついてると…

「何が?」
「ひっ!!?」
振り返るとそこには課長の顔。

「驚かさないで下さい〜」

(わぁ、心臓バクバク)

「そんな事より、これコピー」
課長から手渡された書類の数々。

「枚数は、書いてあるから指定どおりに。それと…
あんまりサボってるとコレね」

“クビ”

課長のジェスチャーですぐにわかった。

「はぁい」

私は立ち上がるとコピー機のある五階へ移動した。

(課長め…脅しに出たわね)エレベーターに乗り込むと、携帯が震えてるのに気付いた。

電話。
しかも元彼、梓からだった。
(せっかく忘れようとしてんのに…)
別れ際、何度も引き止めようとしてた梓の顔を思い出した。

無視だ。

私はもう、未練なんかないよ。

だって、三浦さんがいるもの。
梓より、ずっと大人だし優しい。
それに多分、浮気とかするタイプじゃない…筈…。

(これだけは言いきれないな…)

だって、梓だって始めはそんな事すると思わなかったもん。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 じゅりあ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ