禁忌?

ミルク  2007-08-17投稿
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「!お、お父様……」
「美優……今すぐそいつから離れなさい」
和明は、静かに言った。
「お父様…………」
「離れなさい!!!」

ビクッ

美優は、和明の怒声に驚き、震えながら幸平から離れた。
「それでいい………おい!美優を保護しろ!!」
和明がそういったとたん香矢子ともう一人の美優のお付きの沙矢子が、美優の両手を取り静かに後ろに下がりそのまま別の部屋に移った。
「……よくも我が娘をたぶらかし我等を裏切ってくれたな……」
「…………」
「フン!何も言えないか」
「私は………」
「なんだ…」
「私は、美優様を本気で愛しておりました…………。他の誰よりも……姫君を………」
「まだゆうか!!!お前と美優では、住む世界が違うのだ!!こいつを牢屋に閉じ込め、明日、死刑とする!!!」
「はっ!!」
そういって兵たちは、乱暴に幸平を立たせて、牢屋に閉じ込めた。
*夜*
「………」
「…………平。」
「!」
幸平が眠れずにいると、美優の声が聞こえた気がした。
「気のせいか……」
「幸平………。幸平!」
今度は、さっきよりハッキリ聞こえた。
「美優姫!」
目をハッキリ開けると、牢屋の前に美優がいた。
「幸平…」
「あなたは、早く寝床に戻りなさい…」
「でも……………」
「姫………私は、貴女に会えて幸福でした…。もし、人が生まれ変われるなら今度は、身分などない時代に生まれて、貴女をちゃんと愛したい。」
「幸平………私も………愛しています……。」
美優は、目から涙が出て来た。
「さぁ…もうお戻りなさい………」
「…………」
「さぁ………」
「は………い………」

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