※「クリスマスどうすんの?」私はコンビニで一緒にバイトしている一つ年下の美紀に尋ねた。「バイトやけど夕方までやわ。別に予定ないしどないしょうかな」と、私にとって期待してた返事が帰って来た。「寂しい人やなぁ可哀想やから付き合ったるわー予定あけといてな」と素直に誘えない私はついえらそうな口振りで誘ってしまう。美紀もそれにつられて「しょうがないなぁあけといたるわ」とえらそげに答え、二人で笑いあった。そんな何気ない会話が私にとっては幸せで、しかもクリスマスを二人で過ごせるという事が最高にうれしかった。
※私は美紀が好きだ。バイトで初めて出会ってからずっと。女が女を好きだなんて勇気のない私には誰にも言えなくて、もちろん美紀にも伝えられなくて行き場のない好きって想いだけ毎日大きくなってくる。好きすぎて苦しいってこのことやなって思う。別に女しか好きになれない訳じゃないし彼氏だっていた事もあるけど、美紀は特別で私にとっては最高に愛しくて、いつの間にか自分のものにしてしまいたいって思う程大好きな人になっていた。