消えない過去第48話

ニャオ  2007-08-18投稿
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出勤前に真樹と客をキャッチしに歌舞伎町を歩いた。
次々と声をかけていった。
スーツを着ているせいか前にナンパしていた頃よりもよく立ち止まってくれる。
だいたいは名刺を渡し店に連絡をくれと言って別れる。
ホストクラブにきてほしいというと必ず目を細めて、料金が高いからと敬遠される。
そこに美容師の二人を真樹とうまく連係してナンパした。
その女の話をしよう。
新人には店に安く来てもらうシステム料金があった。
それを利用しながら客引きをする。
二人は、お金がないからいけないと言う。
つい話の流れでおごるからと口にだしてしまった。
しかしこの少しの出費が後に何倍にもなって帰ってくることになるとは俺も予想しなかった。
店に連れてきて真樹と俺は、勝手にどちらを指名にするかを決めた。
俺は弘美という幼い顔なのにアンバランスなナイスバディの彼女にした。
真樹と俺は、好みの女がまるっきり逆なので取り合いになることは今までにない。
真樹は、細めの早紀という女だ。
二人とも地方からでてきてアパート住まいらしい。
二人は、おごってもらえるという理由もあったが興味津々で、ついてきた。
お酒もまだ飲みなれないらしく少し飲んだだけなのにだいぶ酔った様子だ。
俺はヘルプをこなしながら、弘美達の相手をしていたが、中々席に着けなかった。
しかし先輩達が彼女達を楽しませてくれていたので閉店時間過ぎても店に残っていた。
ヘルプの席のお客がすべて帰り、終わりを待っていてくれた彼女達を俺と真樹は、お互いに家に送っていくことにした。
俺は、女の部屋に転がり込むのが好きだ。
部屋に入れてくれて、やっと俺に気をゆるしてくれたという達成感が気持ちいい。
弘美をタクシーで送って行った。



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