吹奏楽魂? 〜コンクール

胡麻  2007-08-18投稿
閲覧数[334] 良い投票[0] 悪い投票[0]

1時57分、演奏開始。


コンクールの一番緊張する瞬間は演奏しているトキじゃない。

私達の前の団体が演奏している間の舞台裏の時だ。


皆は静かに手を組んでいる……。

私は震えが止まらない。

私達の学校は決して上手い学校じゃない。

ただ、皆であの舞台で演奏できればいいんだ。


私達の出番。

重そうな分厚いドアが開けられる。

舞台は少し薄暗い。

ヒノキが香る。

椅子に座り、先生を見る。
先生が指揮をあげる――--
ここからの記憶はハッキリは無い。

覚えてるのは……
ソロは上手く吹けた。

それと、
誰かの何かが落ちた音……
バチだ。
バスドラムのバチが落ちた音だった……。

その瞬間、私は我に返る。
舞台の照明がやけに眩しいと、その時思った。

照明が眩しすぎて、客席なんて見えなかった。

効きすぎたクーラーが更に私を震えさせた。

きがつくと私達は演奏を終えて、立ち上がっていた。

後悔なんてしないが、流石にあの音はいけないだろう………。

そんな事を思いながら、写真を撮る。


結果………。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 胡麻 」さんの小説

もっと見る

日記の新着小説

もっと見る

[PR]
手軽に楽しむ贅沢
WHITE DIAMONDS


▲ページトップ