〜小さき殺し屋〜?

ゆきンこ  2007-08-18投稿
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 呼び出しを無視した事が親にばれて(そりゃそうだけど)家でそうとう怒られた。途中で相手にするのが馬鹿らしくなって話を無視して部屋に帰った。
 パソコンのスイッチを入れる。インターネットで最近のニュースや話題を調べてみる。偽造、強盗、殺人……
 くだらない。
 どうしてこんな事をするのか。頭より先に体が動くのか?よく分からない。犯罪が悪い事だって事、知らないのか?
 くだらなすぎる。こんな事をしているやつは馬鹿やん。相手にする気にもならんわ。やっぱり退屈やぁ。
 検索欄に『退屈』と入れてみる。検索。
 『退屈ならばこの店へ!マープルマンガ喫茶』『退屈しのぎに小説を書いてみませんか?』『退屈を吹き飛ばす楽しさ・スペクタクルランド』……………………………『退屈な人は殺ってみませんか?殺し屋に入る人募集中』
 また馬鹿なサイト。そんな簡単に殺れるもんかっちゅーの。
 スルーしようとするが、少し考える。
 もし、この殺し屋が本物だったら危ない。俺が捕まえたらいいやんか。入会して弱点を探り、警察に突き出す。俺の頭脳があれば、俺がばらしたって事が分からないまま殺しの証拠と共に殺し屋を警察に渡せる。渡せる自信があるもん。
 クリック。そのサイトは白い背景にただ黒い文字で文章を書いているだけのとてもシンプルなもの。
『サイトに来てくれた方には感謝します。私はこの殺し屋のリーダーです。
さて、私はこれから質問をします。これで入る資格があるかないかテストをします。思った事を書いてください。
Q.あなたは何故殺し屋に入ろうと思ったのですか?』
 亮輔は少し考えて打ち込んだ。
『A.世の中の人の為になるから。悪い人を殺せば世の中が平和になるから。
Q.今の殺しについて簡潔に考えを述べてください。
A.罪のない人を殺してはいけない。だから、今の殺しはよくない。
Q.最後です。あなたは子供ですか?』
 何故こんな事をきくのだろう。子供は入れないのだろうか。しかし、今『いいえ』と打っても後でばれる事………
『A.はい
 質問は終了しました。後は返信を待ってください。一分以内に結果があなたのもとに届きます。』
 亮輔は背もたれにもたれた。疲れた。すごく緊張していたのが分かる。
 落ち着いて返信またなあかん。
 ピピッ、ピピッ。
 来た!

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