*次の日*
「それでは死刑の準備をしろ!!」
「はっ!!」
兵は、急いで死刑の準備をした。
「………ウワァァァァァァァァ……ギャッ!」
「!!!幸平!」
「いけません!姫様」
「で、でも…幸平………………幸平ぇぇ!!」
*翌日*
「和明様!和明様!」
「なんだ!騒々しい!」
「姫様が、姫様がぁ、」
「美優がどうしたというのだ!!」
「それが、朝姫様の寝床に行ったのですが…いないのです…」
「何!?さ、捜せ!!草の根分けても生きて連れてこい!!」
「は、はい!」
それから、二日がたった……。
「和明様!和明様!美優様が見つかりました。」
「何?!どこだ!どこにいた」
「し、しかし…」
「ど、どうした」
「亡くなっていたのです……」
「!?」
「そして、そばにこのような手紙が……」
和明は、手紙を受け取り読み始めた。
『あの人が亡くなった今……私は、生きている意味が分からなくなりました……さようなら…………………生まれ変わったら幸平の恋人になりたい…。』
「俺は、何をしていたんだろうな……あの二人の付き合いを認めていたら………」
*数百年後*
桜散るある春の日。
「泉高校に合格出来たかしら……え〜っと篠原美優……し……し…あった!!あれ??篠崎………幸平………?どこかで……」
「あの…」
「えっ?」
ドキッ
美優が振り向くと男の子が立っていた。
「……あなたは?」
「俺は、幸平…美優さんですか??」
「どうして私の名を?」
「…覚えておりませんか??美優姫…」
「あっ…あぁ…幸…………平??」
「はい。美優姫……」
「幸平ぇ〜!」
美優は、泣きながら幸平に抱き着いた。