パーティーLife

徳田 Zen  2007-08-19投稿
閲覧数[290] 良い投票[0] 悪い投票[0]

そして、あたしはゆかりさんの運転する車で真紀の家に向かった。


ゆかりさんはあたしに気を使ってくれて、話し掛けてくれていた。

山田は後部座席の窓から、黙ったまま外を見ていた。
ときどき、ルームミラーごしにあたしの顔見ていたのが気になった。


20分くらいで、真紀の家の近くの駐車場に着いた。


ゆかりさんは飲み物とか買いに行くといって、あたしと山田を降ろして行ってしまった。

あたしと山田は一定の距離保ち、横にならんで歩いた。
山田は黙ったままだったから、気まずかった。

しばらく歩くと、真紀の家に着いた。



ピンポーン。

ガチャっ。


「エッ、ゆ・・・。奏ちゃんだよね?
久しぶり。あがってよ。」


「真紀のお兄さん、お久しぶりです。」


あたしは、リビングにとおされた。

山田と真紀のお兄さんが別の部屋に行っしまったあと、20代前半の綺麗な女性が冷たい麦茶を持って来てくれた。

「外は暑かったでしょう。これ、飲んでね。」

「ありがとうございます。」

「奏ちゃん、そんなに緊張しないで。
私、俊也と悟の友達のミカです。
それにしても、あなた結衣さんにそっくり。
悟も、びっくりしたでしょうね。」


「結衣さんって?」


「悟の元カノよ。」

えー。なんで山田の元カノに、あたしが似てるのよ。
山田って、ゲイじゃあないの???

「今は男と付き合ってるけど、悟は好きになったら性別とか関係やつだから。」


関係ないって・・・。
どういうことよ。


「びっくりさせて、ごめんなさいね。
びっくりついでに、後向いてくれない。」

ミカさんの言葉に従って、あたしは後を向いた。

するとそこには、真紀がたっていた。


「真紀!」

「奏、17回目の誕生日おめでとう!」


ぱーん!!


リビングにクラッカーが鳴り響く。

真紀のお兄さんと山田が、17本ローソク刺さったバースデーケーキを運んできた。

あたしはびっくりして、声も出なかった。

「さっ。奏、ローソク消して。」


「うん。」

あたしは一気にローソクが消えず、何回か息を吹き掛けて消した。



Next

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 徳田 Zen 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ