「好き…なの」
「………」
長い沈黙…
私はただ地面と自分の足をみつめる。
きっと先輩はいま、困った顔をしている…
答えがあるのに…
傷つけないように言葉をえらんでる…
優しい人だ…
「俺…」
沈黙をやぶり、先輩が声をかける…
「…ん…何?」
「俺…さ…」
「ん…」
再び沈黙が流れる…
「アメリカ行くんだよ?」「分かってます…」
スカートの裾を掴んでいる手に力がはいる…
「…それでも…いいの?」
「…………はい?」
「だからそれでもいいのかな?」
「ちょっと待って下さい…それは…どういう意味でしょうか?それでもいいって…」
「俺も…好きだよ?」
「だって先輩…」
「話たりメールしたりしてたら…優ちゃん好きになってた…」
なんだろう…
悩んだ挙句…
ふられると思ったら…
「えぇ!?」
驚く私と笑顔の先輩…
「で?どうなの?」
先輩が笑顔できく…
私も笑う…
答えは決まってる…
「もちろん!!」