進路も決まった。
学校行事も中々落ち着いた。
成績だって、卒業認定には余裕がある。
暇。
そんな気持ちで開いた携帯。
パケット定額にした携帯を暇があればネットに接続し、大好きなジャニーズのホームページを行き来した。
―ナリ彼。
前々から興味はあった。
一般人(主にそのジャニーズのファンの女の子だとか…)がナリ切って演じる自分の好きなジャニーズ。
架空の彼氏として、文章で動作を付けてしあうメール。
たまたま、その時は募集しただけ。普段ならしないのに。
「ナリ彼募集。
優遇は関ジャニ。」
適当に暇つぶしにメールでもしよう。
そう思いながら自分のアドレスをナリ彼募集の掲示板に書き込むと接続を切って眠りについた。