ねぇ連れていってよ。此処ではない何処へ。
約束したよね一緒に行ってくれるって。
この街は優しくって暖かくってキラキラと眩しい。
でもね私みたいな汚れてしまった女にはその眩しさはただイタイだけなの。
もう迎えの車も手配したし荷物もまとめたの。
どうしたの?早く準備しないと乗り遅れちゃう。
なんて困らせちゃった?冗談よ冗談。
そんな夢みたいな話し、はなから信じてないもの。
アリガトウね。
こんな夢に付き合ってくれて。
それじゃもう行くね。仕事が始まるから。
ただちょっと目にゴミが入っちゃったから後ろは振り向かないよ。