龍雅は目の前に現れた少女に驚愕した。
龍雅「ミラ!!なんでお前がこんな所に居る!?」
ミラと呼ばれた少女は目を潤ませてこう言った。
ミラ「…貴方を殺しにきたの?私達の望む世界を創るために?」
龍雅はその言葉に耳を疑った。
龍雅「…ミラ!!お前まさか『革命教団』に心を売ったのか!?」
ミラは涙を流しながら返した。
ミラ「そうなの?時代の流れに乗らないと生きて行けない?」
その時、龍雅はある種の怒りの感覚を覚えた。
龍雅「お前!!アッシュの思いを無駄にする気か!!あいつが決死の思いで戦争を終わらせたというのに…!!」
ミラが口を開こうとした瞬間であった。
ミラの背後の壁が崩れ落ち、そこから漆黒の機体『ダークフィアー』が現れた。
もちろん、ガイラーが乗っている。
ガイラー「またお会いしましたねぇ!峰崎中佐殿!!いかがですか?昔の馴れ初めの果ては?」
龍雅は激高した。
龍雅「ガイラァァァァァ!!きっ貴様ぁぁぁぁぁ!!」
ガイラー「おぉ恐い恐い、でも勘違いしないで下さい。彼女は自分の意思で我々の元に来たんです」
ミラはダークフィアーの元へ歩き出した、そしてダークフィアーも近付きコックピットに乗り込むとミラは笑顔で答えた。
ミラ「そうゆうこと?だから早い内に貴方を殺しに来る?バイバイ?」
ダークフィアーは後退し始めた瞬間、周囲から無数の轟音が鳴り響いた。
ガイラー「言い忘れましたけどこの街は既に我らの同志によって包囲されその攻撃を受けています。その傷ついた機体で逃げ切れますかな?」
ダークフィアーは背中の四連アフターバーナーを全開にして離脱した。
ガイラー「ミラ=クリミア、本当に中佐殿の側につかなくて良かったのか?お前は…」
ミラ「私はただ…みんなで仲良く暮らしたかったの?うっ…うっ…」
ミラは突然泣きじゃくり始めた。
ガイラー(…ミラ…)
一方、龍雅はミラに対してのやり切れない怒りや喪失感で頭の中が真っ白になっていた。
龍雅(…なぜ…なんだ…どうしてそうなる?)
やがて攻撃の手は本社ビルに及び本社ビルは音を立てて倒壊し始めた。
倒壊し、ディア=パノスが落ちて行く中で龍雅は叫んだ。
龍雅「くっそおお!!」