第一章 殺人の夜 屋敷の中は暗かった。舞が電気をつけ、やっと屋敷内を確認することができた。 「兄さん、いるか?」 幸助が呼んだ。数秒してから、階段から若い女の人が降りてきた。 「遙、久しぶり」 彼女の名前は羽田野遙(はたのはるか)。幸助の妹だ。まだ未婚だが、何人もの男が狙っている。 「兄さんは?」 「部屋にいると思うけど」 それだけ言うと遙は、舞に会釈をして、台所へ入っていった。
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