生憎の曇り空、小雨。
それでも久々の涼しい朝を心地よく感じる。
そんな爽やかな朝からサラリーマンの罵り合いを見た。
混雑した構内でわざわざ立ち話をする必要はないだろう。
双方に険しい顔を浮かべている所から判断しても、喧嘩以外の何者でもない。
片方がしきりに足を地面にたたき付けているので、
おおかた足でも踏まれた、もしくはついカッとなって足を踏ませるような事をしでかしたか、というところだろう。
いずれにせよ、朝の通勤時間の出来事。
仕方ないで片をつけるべきところで、どちらかが喧嘩をふっかけたに違いない。
小さい。
短気の癇癪にムキになって取り合う相手もまた、
小さい。
双方、百害あってなんとやら。
出社してもなお尾をひくことだろう。
「今日は朝から散々だったよ」
自分で撒いた種。
育てた苗。
自業自得。
生憎の空模様は、我先にとホームに急ぐ勤め人でごった返す横浜駅にもドンヨリとした空気を届けていたようだ。
うんざりする通勤ラッシュも、気の持ちようで変わるもの。
短気は損気。
カルシウム、必須。