快と勇は立上がり互いに対峙した。
神主はへたり込んでその様子を恐る恐る見上げている。
「何の用だ?俺を殺しに来たのか? それにいつもコンビを組んでいる原田はどうして居ないんだ?」
「お前に用は無い。
そして敬は今摩羅様と『儀式』の最中だ。」
「俺に用が無いだと?
それにしては随分と殺気立ってるじゃねえか…
それに儀式って一体?」
「ノーコメント。」
快はそう言うと勇の前から姿を消した。
そして快は神主の後ろに回り込み首筋を切り裂いた。
「必要の無い人間は生きる価値は無い。
逆に言えば必要のある人間は生かせる価値がある。
それがお前を殺さない理由だ。」
快はそう吐き捨てると境内へと瞬間移動した。
「お宅の大将にこう伝えてとけ。
神話は現実と化すとな。」
快はそう言うと風の如く消えてしまった。