振り向くとカンカンに怒ってる……俺がいた。
「優良……じゃなくて朝日…ちょっといいかな?」
自分の名前を自分で言うのは変なもので、朝日はなにか複雑な感じだった。
もちろん。クラスはまたもや大騒ぎ。
がんばれーなどの声やいちゃいちゃするななどの罵声があちこちから聞こえた。
朝日に引っ張られるまま学校の屋上に連れてかれた。
屋上につくなり朝日はどなった。
「バカっ!あんたがしっかりしないからクラスの人達に変な誤解されたじゃない!」
耳がキーンとなるくらいの大声だったが、それよりも自分の体が女口調で怒鳴る姿のほうが気分が悪かった。
「朝日こそ俺の体で女口調で喋るな!気持ち悪い!」
しかしこの解答は……
「優良も私の体で男口調で喋ってるじゃない!」
…まあ予想できた。
さてみなさん。先程から朝日が優良の名前をテストにかいたり。
優良が女口調に喋ったりしているのはなぜかと言うと。
あいつ……柊 朝日と、俺……児玉 優良とが入れ代わってしまったんだ。
まあこういう訳でさっきから面倒な会話をしている。
「大体もとわと言えばお前があの時うちにこなければ!」