*プロローグ*
中学の時、私とどんな時でも一緒に笑ってくれたあなたが、今この小説を読んでくれている事を祈ります。
私は、もうすっかり大人になりました。
私の事を、生涯守ってくれる人にも巡り合えました。
あなたはどうですか?
きっと、
幸せに暮らしているのでしょう。
私も、やっとあなたの事を忘れられそうな気がしてます。
でも……
でも、あなたを忘れる前に、聞いておきたい事があります。
なぜ…………。
なぜ…私じゃなく、あの女を選んだのですか?
私のどこがダメでした?
別に私は、あの女を恨んでる訳じゃありません。
ただ…………
分からないのです。
私じゃいけない理由が。
今、私は新しいスタートを切ろうとしていましす。
私を生涯守ってくれると約束した男と。
でも、
このままじゃ
スタートは切れません。
あなたが真実を言わない限り。
勿論、あなたの事はもう諦めています。
どうかお願い。
私の為にも
本当の事を言って。
じゃないと、前に進めない。
いつまでも
あなたを忘れられない。
あなたを忘れる為にも
……
どうか、
お願いします。