あたしは、しーちゃんの寝ているソファーの下に座りこんだ。
それにしてもしーちゃんの顔、こんなに近くで見たの始めてだ。
しーちゃん、まつ毛長いな。
ほっぺ、ぷにぷにしてて気持ちいい。
つまらないからといって、しーちゃんイジっていいのかな?
無防備に寝てる、しーちゃんが悪いよ。
男の子なのに、かわいいしーちゃんが悪いに決まってる。
でも起きたらマズイから、もうやめよっと。
「もうー、おしまい?」
「しーちゃん、起きてたの?」
あたしは驚いて声が、裏返ってしまった。
「奏ちゃんの、ソファーに近づいくる足音で起きてた。
もっと触って欲しかったのに・・・・、残念。」
そういうとしーちゃんは、いじわるく笑った。
「ごめんね。」
「いいよ。
奏ちゃんなら、安心だしさ。
真紀ちゃんやさっちには、去年の林間学校で寝ている間にメイド服に着替えさせられたし。
近づいてきたら、すぐ起きるけどね。」
「あれね!
本当かわいくて、男子たちにいやらし目つきでじろじろ見られてよね。」
「奏ちゃんの部屋で寝かしてもらわなければ・・・。
僕は今頃、ゆかりさんと同じ道を歩いてたかもね。」
「あたしだけ、1人部屋だったから寂しかったし。
しーちゃんが来てくれた時、うれしかったよ。」
「僕も匿ってもらってうれしかった。」
あたしとしーちゃんは、目が合うと笑った。
「ただいま!」
さっちと福城がコンビニから帰ってきた。
「おかえりー!」
「外は夕方とうのに、灼熱地獄だったよ。
なので、アイス買って来ちゃった。
4つしかないから、早く食べよう。
ちなみに、福城のおごりだから。」
そういってさっちが、アイスをみんなに配る。
「このアイス、おいしい。ありがとう、福城。」
「だろ!」
あまりのおいしさに、みんな無言で食べた。
アイスが食べ終わったころ、真紀たちが帰ってきた。
夜になり、買ってきた花火でみんなで楽しんだ。
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