花火の後片付けが終わると、みんな振り分けられた部屋に移動した。
「やっぱ、女同士って落ちつくね。」
「だよね、さっち。
奏、明日家に着替えとか取りに行く?」
「うん。」
「じゃあ今、兄貴に明日車出せるか聞いてくるね。」
そういうと真紀は、山田さんと真紀のお兄さんの部屋に行ってしました。
「ねぇ〜、奏。
今、気になる人っているの?」
「いないよ。
あたし、この間フラれたばっかなのに。・・・・いるわけがないよ。
さっちは?」
あたしは、さっちに嘘をついた。
本当は、山田さんの事が少し気になっていた。
「実は奏には話してなかったけど、俊也さんと付き合ってて。
その事が最近真紀にバレて、ものすごく反対されてて・・・。
奏の誕生日イベントの間は、一時的な休戦なんだ。」
知らなかった。
さっちと真紀が、ケンカしてたなんて。
そういえば、最近学校とかでさっちは福城と一緒にいることが多かった。
てっきりさっちと福城が、付き合い始めたのかと思ってた。
でも、真紀はどうして反対してるんだろ・・・。
「真紀の反対してる訳、わかんないけど。
大丈夫。きっと真紀、解ってくれるよ。」
「そうかなぁ・・・。」
「大丈夫、大丈夫。」
少し経って、真紀が戻ってきた。
「奏、兄貴車出してくれるって。」
「ありがとう。」
その後、電気を消して布団に入ったけどなかなか眠れなかった。
2人の寝息が聞こえてきたので、福城としーちゃんに真紀とさっちの事を聞きに行くことにした。
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