テテテテテ、、、と、今日もその犬は繋がれた鎖をめいいっぱい引っ張りながら、近付いて来ました。 犬の名はジョシュア。 私が勝手に付けました。 放ったらかしの小屋には、名前など下がっていません。かろうじて与えられている、この一際暑い夏にさえ澱んだボウルの水は、絶望の色を帯びていました。 めいいっぱい鎖を引っ張るのは、それがジョシュアの世界の全てだからです。 精一杯、生きた姿なのです
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