〜Stliker〜哀編(86)

焼き魚  2007-08-27投稿
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ストック&ペイはカニ型グルド『コッパー』の群れを相手に圧倒的な力を発揮していた。
しかし、コッパーの中でも一回り大きな個体と対峙しそれを攻撃するがその個体には再生能力が備わっていた。
ロイは目を丸くして驚いた。

ロイ「馬鹿な!?再生能力だと!?」

ロイはその普段の涼しげな表情を崩した。

ロイ「ここは相手の出方を計算するしかない…」

ストック&ペイは背中のスラスターユニットの幅を更に大きく展開し、そこに電磁波を纏わせた。

ロイ(スピード演算ユニット展開!!仕掛ける!!)

ストック&ペイは一気に加速しコッパーにグラムで切り掛かった。
コッパーは左側の巨大ハサミでその攻撃をうける。
巨大ハサミは切り落とされ地面に転がる。
しかし、すぐに再生しストック&ペイに対する防御に備える。
ストック&ペイは攻撃の手を緩めなかったがロイには焦りの色もあった。

ロイ(斬撃でも駄目なのか…。持久戦になるとやがて不利になる、その前に何か手を…)

その時、ロイは演算ユニットの結果を右側面のモニターで確認した。

ロイ(!?僕の勝利か…)

ストック&ペイは直ぐさま相手との距離を取った。
右横に剣を突き立て、両手にショットガンを構えると五発程度連続発射した。
今度は体の中心部分に狙いを定めている。
全弾命中するもすぐに再生が始まった。
しかし、今回は少し遅かった。

ロイ(やはり…あそこが核になっているらしい)

ストック&ペイはグラムを構えるとコッパーに密着し突き刺した。
そしてショットガンをゼロ距離からの射撃で中心を撃ち抜くとコッパーはもがき苦しみながら自壊した。
ロイはいつもの涼しげな
表情に戻っていた。

ロイ(ピンポイントの加重攻撃には対応できないみたいだな…)

女の声「へぇ、なかなか面白い見世物だったね?」

ストック&ペイは後ろを振り返ると白金で細身のストライカーがランチャーを構えていた。
ロイはその機体に見覚えがあったが不粋な表情と言葉で返した。

ロイ「見世物?違うさ…、これが結果さ…」

ロイは目を細めた。

ロイ(火力に頼り切った武装、スピード重視のフォルムに腰に装備した鞭…間違いない…こいつは…)


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