「言っとくけど、能力が人間知れたら。」
「ジ・エンド。」
「だからね?」
「そこ。2人で言うとこ?」
「「2人で説教してんの!!」」
勇と、さきにまくしたてられ、さすがの良もひいた。
「あはは。」
良は、冷や汗をかきながら2人の説教を聞いていた。
「ただいま!?」
家に帰ると、散乱していた。散乱と言うより、傷ついたり、血が落ちていたりだ。
「なんだよこれ!?」
「りょ・・・う?帰った・・・の?」
「姉ちゃん!!」
「後ろくくりの男に、気をつけて・・・。」
そのまま、満江はガクッとうなだれた。
「姉ちゃん!!」
腕には傷をおっていて、血が出ている。
「姉ちゃん・・・。」
満江の腕を手当てした後、良は力を解放させた。
「どこだー!!俺を捜している奴はぁ!!」
力の限り叫んだ。
(こんなことして出てくるのって、俺ぐらいしかいねーだろーな。)
そう考えながらも叫んだ。
(でも、姉ちゃんを傷つけた・・・。)
それだけは、許せなかった。