僕はいじめられっこだった。
毎日毎日学校に行っては悪口を言われて、仲間外れにされて…皆僕を同じ人間として扱ってくれなかった。
何故か?
それは僕がハーフだからだ。
白い肌、茶色の髪、灰色の瞳…
僕と皆には超えられない隔たりがあった。
『外人…』
『アメリカ人!!』
『母国へ帰れ!!』
それでも僕は学校へ通い続けた。
あの子がいたから。
情けない事に僕は女子からもいじめられていた。
しかし彼女は決して僕の味方では無かったが僕をいじめる事は無かった。
そして何より…僕は彼女が好きだった。
でも僕は話し掛ける事も出来ずにいた。
彼女はとてもかわいくて明るい性格でとても人気がありいつも人に囲まれている。
一方僕は独りぼっちでいじめられっ子で嫌われ者…
話せる訳が無かった。
そんなある日、社会科見学のグループ決めの時間の時。
僕は案の定避けられて独りぼっちになってしまい右往左往していた。
そんな時、
「八幡くん…」
僕は声を掛けられて後ろを振り向いた。
「あたし達のグループに入らない?」
僕は目の前にいる人物を見て度肝を抜かれた。
周りの人も皆あり得ない状況に唖然としている。
「うん…」
僕は頷いた。
何で…
何で彼女が僕を…?