「そこまで言うんだったら、相合い傘してくれるんだね?」
マメは腹を抱えながら言った。
そこで気付く。
俺がマメのペースに飲み込まれてるって。
「今日は私の勝ちだね。」
俺の……負け?
「せいぜい雨が止むのを願うんだね、少年。」
そう言うと、マメは教室の扉へと歩いて行った。
と、その時マメが振り返った。
その仕草に、またドキッとする。
「先に帰っちゃダメだからね。」
「ばーか。」
俺は雨模様の空を見上げた。
『せいぜい雨が止むのを願うんだね、少年。』
そんなの、わざわざ願うバカはいないっつうの。
今日は俺の負けだ。
だから、負けた奴に似合うように、どんどん降ってくれよ、雨さんよ。