私の名前は、二宮繭莉(ニノミヤ マユリ)十五歳。高?
しかし私は、まだ恋をしたことがない………。友達から
『まゆは、いいよね…五條君がいるから』
って言われる…。しかし私は、あいつの事を意識したことなどなかった…。あいつとは、幼稚園からの幼なじみだった。あいつの事ならほとんど分かってると思う。しかし恋愛感情が生まれたことはなかった。
そんなある日、うちのクラスに転校生が来た。
「え〜。宮崎から来た。末本林瀬(マツモト ハヤセ)君だ。仲良くすように!」
先生が紹介してる時に末本君と目が合った!
トックン……
胸が急に高鳴った。
いきなり末本君は、私に笑いかけた。
いや…私じゃないのかもしれない…。そう…きっと気のせい…
「………宮……二宮!」
「は、はい!!」
いきなり先生に呼ばれびっくりして立ち上がる。
「末本がお前の隣に来るから分からないところとか教えやれ!」
「はい……。!」
…………また
目が
合った!
トックン……トックン……。
末本君が席に着いた。
「二宮繭莉です…分からないところがあったら気軽に聞いてね…末本君」
「……あぁ」
一瞬寂しそうな顔をしたのは、気のせいだろうか………。
昼休み
「末本君…校内案な…キャア!!」
いきなり後ろから抱き着かれた。
「こら!裕紀!!いい加減にしなさい!!!」
「ふーんだ。」
「全く!あっ!末本君こっちは…………」
「知ってる…五條裕紀(ゴジョウ ユウキ)…………君だよね」
三人の間にピリピリとした空気が流れた。