美紀(24)は都内で働くOL
美紀にとって8月27日はとても大事な日である。
今年も会社で有給休暇をもらい電車で二時間程離れた実家へと向かっていた。
平日だというのに、電車の中は海水浴へ出かける学生でいっぱいだった。
車窓から海が見えてくると周りが騒がしくなってきた
美紀もふと、窓の外の景色に安らぎを感じていた。
すると、地元の仲間の真弓からメールがきた。
『今日、5時に向かいに行くからね』
『了解。また後でね。』
実家に着くと母親と軽く昼食をとり、シャワーを浴び終え、昔のままの自分の部屋でくつろいでいた。
ふと、視線に入った昔のアルバムを手に取り、みていると一枚の大きい写真で手が止まった。
(この日・・・)
つづく