まず麻酔は全身麻酔
全身麻酔をすると赤ちゃんは呼吸ができなくなるため人工呼吸器だ。
次に胸部の骨を開き心臓を開ける。
そして心臓の穴を2ヶ所とも塞ぐ。
そして手術の後は人工呼吸器が取れ、回復に向かうまでは集中治療室に入るらしい。
心臓の穴を縫い付ける時、神経に触れてしまったらペースメーカーを入れるらしい。
ペースメーカーを入れる確率は30%。
この手術の危険度は2%らしい。
その2%とは死亡率なのか怖くて聞くことはできなかった。
説明だけ聞くと簡単そうだが生後3ヵ月の赤ちゃんは小さな小さな心臓でかなり難しいらしい。
先生は
「舞桜ちゃんはまだ生後3ヵ月なのに今手術をするというのはかなり状態が良くないということです」
と言っていた。
そんな事、初めて聞いた。
手術の怖さや、舞桜がそんなに悪かったんだと思うと波が流れた。
親というものは無力なもので今の私には手術が無事終わって舞桜が元気になるようにと願うことしかできない。
部屋に戻り、舞桜の寝顔をずっと眺めていた。
手術の前日、夜3時以降絶食ということで私はその前にミルクをたくさん飲ませてあげようと遅くまで起きていた。
手術の後も数日絶食が続くのだから。
夜2時、私は舞桜を起こした。
舞桜を抱き上げ、いつもより少し多めにミルクの入ったほ乳瓶を舞桜に飲ませた。
いつもはあまり飲まないのにその時は残さず飲んでくれた。
なんだか嬉しかった。
舞桜はまだ明日手術だなんてわかるはずもなくまたすぐに眠ってしまった。
とうとう手術の日が来てしまった。
私は不安と悲しいと言っていいのか元気になるという期待なのか複雑な気持ちでいた。