台北康楽餃子館

gongsi  2007-09-03投稿
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逗留している台北の安宿も今日で、7日目だ。昨夜は、林森北路の日本人街から少し離れた餃子屋で、日本人相手のポン引きの楊一郎に、蒸し餃子と台湾ビールをご馳走になった。
ぼんやりした頭で、上半身を起こし、ベッド脇の窓を開けると、生温い空気とともに、中華の調味料の臭いがしてくる。向かいの建物では、白のランニングシャツを着た中年の男が2人、咥えタバコでアイロンがけをしている。
俺は首を回した後、冷蔵庫からペットボトルの水を取り出して一気に飲んだ。頭が少し正常になり、昨日のことを思い出す。
楊一郎の話では、台湾人の社長が、日本人の女性を紹介して欲しいと言って来ている、もし、日本人若い女を連れてきたら、一万元を出すとのことだった。悪い話ではない。以前、バックパッカーをしていたころ、台湾に立ち寄り、日本人が経営するゲストハウスに泊まった際、昼は師範大で中国語を学び、夜は林森北路のクラブでバイトをしている女がいた。その女によると、少くない日本人留学生が台湾人の金持ち相手に援助交際をしているとのことだった。
俺は地下鉄を走るMRTに乗って、師範大に行くことにした。



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